単色 モノクロ絵本の魅力

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昔はカメラを撮って現像すれば白黒、テレビをつけても白黒であったように、白と黒だけやモノクロ、セピア色と聞くと昭和の古めかしい情景が思い浮かびます。
お葬式での喪服や遺影のイメージもありますから、‘おごそか’であったり、‘怖い’という感情を抱く人もいるかもしれません。

絵本でもモノクロであったり、使われている色の種類が少ない地味な絵のものもあります。
色鮮やかでカラフルな表紙の方が目を引きますし、わざわざ手に取ろうと思えないのが正直なところなのですが、実はこういった配色の方が、読み手の想像力を大いに引き出してくれたり、飽きがこなかったりします。

今回はそんな、モノクロであったり、あまりたくさの色が使われていない絵本をご紹介します。


*もりのなか

【作・絵:マリー・ホール・エッツ】

ラッパを吹きながら森の中に入った僕。そこへライオン、ゾウ、くまにうさぎ。いろんな動物達が次々に僕の後ろをついてきます。
だけど気づけばみんないなくなっていて、立っていたのは大好きなお父さん。

芸術的な絵本として、長く読み継がれている名作です。
黒に茶色がかったオレンジしか使われておらず、暗そうな絵本に見えますが、実はとっても愉快で楽しい絵本なのです。
子供達だけが入る事の許される、夢の世界なのかもしれません。


*よるのびょういん

【作・谷川俊太郎】

主人公のゆたかが盲腸で入院する話なのですが、これは全てモノクロ写真で出来上がっています。
そのせいか病院の緊迫した様子や両親の不安な気持ちがありありと伝わってきます。「入院」という非日常な状態に妙なリアルさが手伝って、幼い頃のイメージとしては「怖い絵本」の分類でしたがなぜかまた読んでもらいたくなる、そんな絵本でした。


*いたずらきかんしゃちゅうちゅう【作・絵バージニア・リー・バートン】

小さな機関車のちゅうちゅう。小さいけれど、汽笛も鐘もついた立派な機関車です。ある時ちゅうちゅうは魅力的な自分をもっとアピールしたくて、貨車を置いて出発してしまいます。みんなに喜んでもらうはずだったのですが・・・

機関車の冒険のお話です。鉛筆だけで描かれているのですが、とっても躍動的に感じる事ができ、かなりのロングセラーを誇っています。
電車好きの子にファンの多い作品。

*ねずみくんのチョッキ

【作:なかえ よしを 絵:上野 紀子】

お母さんに編んでもらった、赤くてかっこいいチョッキを着ているねずみくん。それを見たあひるさんが、自分も着てみたいというので貸してあげます。次はさるさん、オットセイ、ライオン・・・ なんだか服が伸びていってるようだけど・・・?

どんどんチョッキを着る動物が大きくなっていく、繰り返し絵本です。チョッキとしては残念な事になってしまうのすが、最後はちょっとほっこりするお話。人気が高く、10冊以上シリーズ化されています。


単色絵本の役割

絵本好きな子でない限り、まず聞いてみようという気持ちになりにくいのが難点なのですが、いざ読み聞かせてみると意外に子ども達は白黒でも興味を示し、飽きずに最後まで聞いている事が分かりました。

子ども達はみんないつか絵本を卒業して、活字に少し挿絵が入る程度の単行本へと移行します。
その方が自分で好きに想像ができるし、無駄がないからなんですよね。

ですがまだ生まれて数年の幼児達にとってそれは困難な話ですから、そこまでいくための繋ぎの部分としても、絵本は重要になってきます。
絵があれば、すんなり物語の世界へ入っていく事ができます。
そいった意味では単色やカラーの絵本は少し高度かもしれませんが、限定されない分より想像力を働かせ、自分なりに色をそこに当てはめて見る事ができますから、読書をするためのステップアップにもなります。

「色がない」事でのみ表現する事のできる世界観もあり、独特の雰囲気を醸しだしている作品がたくさあります。
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