かいじゅう たち の いる ところ *絵本の魅力

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かいじゅうたちは、すごい こえで うおーっと ほえて、すごい はを がちがち ならして、すごい めだまを ぎょろぎょろ させて すごい つめを むきだした                     _____かいじゅうたちのいるところ より


*かいじゅうたちのいるところ【作・モーリス・センダック 訳 じんぐう てるを】

あらすじ

マックスはやんちゃな男の子、家の中でも大暴れです。
「この かいじゅう!」
とうとうお母さんに怒鳴られ、寝室に追いやられてしまいます。それでもマックスはへっちゃら。
そして不思議な事に、マックスの部屋から木が生え出し、そこはやがて森になりました。
マックスは船に乗って、目の前を流れている大海原へと船を漕ぎ出します。
***
1年以上の時が過ぎ、船はかいじゅうたちのいるところへと到着。
マックスが降り立つと、怖い怪獣達がお出迎え。
ですがマックスは怖がる事もせず、それどころか彼らを従え歌ったり踊ったりして一緒に楽しく過ごします。
うるさいお母さんもいない。とっても素敵な島での生活だけど、いつしかだんだんつまらなくなってきて・・・?

子供の頃は、薄暗くて少し気味の悪い表紙が印象的だったのですが、大人になってみると、なんともアーティスティックな絵だなと思うようになりました。
お話に出てくるかいじゅう達の描写が怖くてドキドキしながら読んでもらっていたのを覚えています。それでも、何度も繰り返し聞いていられたのは、マックスが怪獣達に対して何の驚きも恐怖も感じていなかったからなのかもしれません。

見どころとポイント


1.お母さんに怒られてもへっちゃらで怪獣達も従えてしまう強気なマックスは、子供達の憧れです。子供達はマックスになった気分で物語を楽しむ事ができます。

2.このお話は現実から想像の世界へいとも簡単にすっと入っていき、再びすっと戻ってくるような構成になっています。人は想像する事のできる生き物で、それによって夢や希望が生まれたりしますよね。
この絵本はまさにそんな、現実と想像の世界をリアルに体験させてあげる事ができるのです。

3.実はこの絵本には1ページに対しての絵の割合に工夫があって、最初マックスが暴れている場面では白い余白が多くを占めているのですが、それが少しずつ広がって、寝室が森に変わる瞬間余白がなくなります。先ほど述べたような現実から想像の世界へ切り替わるための工夫が、絵にもなされているわけですね。

4.マックスは白いオオカミの着ぐるみを着ています。今でこそ子供や赤ちゃん用に着ぐるみのような服はたくさん見かけますが、この絵本が発表された当時(日本での出版は昭和41年)に、このような商品はなかったそうです。
一体このオオカミの着ぐるみは何を象徴しているのでしょうか。
フードまでしっかりかぶってオオカミになりきっていたマックス。最後のシーンだけフードが脱げているところに注目です。最後に頭のフードの部分が少しだけ脱げているところが、(さてはまたかぶるつもりだな?)と読者に予感させているような気もします。

最後に


近年映画にもなるほど、出版当初から長い人気を誇るこちらの絵本。読めば読むほど子供達の想像力をどんどん惹き出してくれます。アメリカでは優れている絵本であるとして「コールデコット賞」を受賞、日本でも推薦図書として挙げられています。ひざの上で子供達が飽きるまで何度でも繰り返し読んであげたい、貴重な一冊です。

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