読み聞かせ向け きつね森の山男

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馬場のぼる氏の絵本といえば11匹のねこシリーズなのですが、それらとは一線を画したこんな絵本も出版されています。

*きつね森の山男

【作・絵 馬場 のぼる】

あらすじ
寝る場所を探し求め旅をしていた山男。良い場所を見つけたと思ったら、いつのまにか兵隊に囲まれてしまっていました。しかし山男が敵ではないことが分かると、兵隊たちはたちまちきつねの姿に。
そうなんです、きつね達はみな、自分たちの身を守ろうと人間に化けていたのです。

さて、お城の殿様との戦争を控えていたきつね達に山男は仲間として迎え入れられ、時がきたら一緒に戦う事になりました。
しかし山男は、見た目とは違って本当は気の優しい男で、訓練よりも畑を耕す事に精を出していました。
***
いよいよ殿様が攻めてきました。きつね達だけでは太刀打ちできそうにありませんでしたが、山男のおかげで難を逃れます。
助かったきつね達は山男を称賛し、胴上げしてお祝いです。
一方の殿様、負けたまま引き下がる分けにはいきません。
なぜなら殿様には、きつねの皮を剥いで毛皮を作り、冬をぬくぬくと過ごすという野望があるのですから・・・。
後に山男のせいで戦に負けたと知った殿様。当然考える事といえば・・・?


あらすじには書きませんでしたが、この絵本で子供達が一番印象に残るのは、「ふろふき大根」なのです。

ふろふきだいこんのあっついのをくいながら、まっかっかのぶどうしゅを、きゅうっとやるだぞ _きつね森の山男より_

ね、美味しそうでしょ?
子供達のリクエストに答えてさっそく我が家もスーパーで大根と赤味噌を購入。野菜嫌いな子供達も、読んだ後は食べてくれました。
(たぶん今だけですが・・・)


私がこの絵本で好きなのは、馬場のぼるさんの使う擬容語っていうんでしょうか、スッと絵本の中に入れてしまう文章です。

・ふいふいふいっと消えて
・口をひんまげて
・ばあっとはねあがり
・ほっぺたをほろほろやって  などなど。

このお話の主人公である山男はひょうきんでとても好感が持てるし、悪巧みをする殿様も憎めません。物語に戦争を取り入れている割には、なんだかほのぼのとして平和なお話なのでメッセージ生性もあるのかな?と勝手な深読みをしていますが、子供達がただただこの本を気に入って、山男や殿様の言葉遣いを真似したりして楽しんでいるので、それが何よりです。

もともと違う出版社で一度絶版になったのを、他社の熱いラブコールによって再版され読み継がれることとなった絵本なのですが、初版は1974年と45年ほど前になります。絵本の端々から時代背景も読み取れて面白いですよ。

少し長いので、5歳から6歳むけ。
いつもの絵本では少し物足りなくなってきたなと感じた時が、この本の読み聞かせ時。小学生にもなれば自分で読めるでしょうけれど、やはり読んであげた方が物語には入っていきやすいですし、冬にぜひ、読み聞かせてあげて下さい。
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