怖いけど読んでしまう*ママ友がテーマの小説

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気が合うと思っていたママ友が、いつのまにか疎ましい存在になっていたり。
こちらは学生時代の友人のように親しみを持っているママ友に、実は敬遠されていたり。

毎朝会う事もあるママ友。案外仲良くなるのは簡単なのですが、その後もほどよい距離感を保つというのが、実は一番難しいかもしれません。
たかがママ友なのですが、狭い世界で生きているこの時期は、それが生活の全てだと錯覚してしまいがちなんですよね。

今回読んだ小説はそんなママ友達の、難しい距離感が招いた迷いや葛藤などが絶妙な形で描写されている小説です。
裏表紙に「東京の文教地区の町で出会った5人の母親」という文面がある事から、かつてお受験殺人と称された殺人事件と絡めた話である事が分かります。
1999年に起こった事件ですので、今のように携帯やらLINEでのやりとりはなく、公衆電話や家の電話が頻繁に出てくる事に時代を感じずにはいられませんが、いつの世もママ友は変わらないのだと思い知らされる気もしました。

子供を通してできる友人(ママ友)とは、辛い育児を乗り切る戦友ではあるものの、学生時代の友人ときっちり区別して付き合わないと、とたんに息苦しくなる存在なのかもしれませんね。

*森に眠る魚【作:角田光代】


先ほども述べましたように、この本には5人のママが登場します。

 注:)ネタばれを含みます。

繭子・・・ちょっとヤンキーっぽい、20代後半の若いママ。隠し事などはせず、思った事は口にし、いつもあっけらかんとしている。

容子・・・一番依存要素が強い。人の言葉の裏を読みすぎるところがある。

千花・・・一見人あたりがよく、(自分ではそう思われないようふるまっているが)意識高い系女子。

 瞳・・・拒食歴があるほど、対人関係に不安を持っている。あまり思った事を言えない。

かおり・・・4人よりも歳の大きい小学生の子がいる。もともとはバリキャリだが、現在は子供のために専業主婦。不倫している。

周りに当てはまるようなママはいませんが、誰しもがママになると持ったり沸き上がる感情というのを、どのキャラクターも兼ね備えている気がしました。
このママ達が通わせている幼稚園と同様に、うちの幼稚園も私立なので一応面接や試験があり、小学校は公立、私立、国立と、進学先もさまざまです。
私立小にはもともと経済的に行かせる余裕がないのに、うちはあえての国公立なのだと主張する容子。
経済的に厳しい事を承知の上で私立校を受験させる瞳。
名のある学校をブランドバッグと同じような感覚で魅力的に思っている千花。

やはり経済的に余裕がある家庭は、自分達の方針で好きに私立なり公立なりを選べますから、正直羨ましいです。なければ公立という道しかありませんからね。地元の友達を作るため・・・とかいろんな人に揉まれてほしいし・・・なんて事を私自身たまに口にする事がありますが、本音を言えば、悲しいかな「小学校にそこまでお金をかけられない」というのが現実なんですよね。
「相手のママを羨ましい」と思うところから、ママ友同士の事件は勃発するのかもしれません。
***
ママ友との関係に悩んだり疲れ果てていたら、一読してみてください。後半は背筋が凍りつくような思いで読み進めましたが
自分の今の状況を客観視でき、冷静になれるかもしれません。

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